
熱帯魚や金魚の美しさは多くの人の心を癒し、リラックス効果をもたらしてくれます。そのため、ペットとして飼っている方も多く、非常に人気です。今回は、そんな熱帯魚や金魚を飼う際に、水槽にナノバブル・ウルトラファインバブル水は使用できるのかをテーマに解説します。これから観賞魚の飼育を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
ナノバブル・ウルトラファインバブルで熱帯魚・金魚を飼育することは可能
そもそも皆さんは「ナノバブル・ウルトラファインバブル」というものをご存知でしょうか。ナノバブル・ウルトラファインバブルとは、1マイクロメートル以下の小さな気泡のことであり、肉眼で見てみると、ただの水に見えるほど微細です。
ちなみにマイクロバブルというものも存在しているのですが、こちらは、白濁して目視できるのに対して、ナノバブル・ウルトラファインバブルは無色透明となっているのも、大きな特徴といえるでしょう。
そして、今回の本題となってくるナノバブル・ウルトラファインバブルで熱帯魚・金魚を飼育することは可能であるのかという点ですが、結論からいうと可能です。
ナノバブル・ウルトラファインバブルを熱帯魚や金魚を飼育する際に使用しても問題はありません。下記でその理由と根拠をまとめたので、ぜひ参考にしてみてください。
多くの生き物の飼育に使用されている
ナノバブル・ウルトラファインバブル水は、すでにさまざまな生き物の飼育に使用されている実績があります。これが熱帯魚や金魚の飼育に使用しても問題ないとされている理由のひとつです。
さまざまな説がありますが、日本でのナノバブル・ウルトラファインバブルの研究の始まりは、牡蠣の養殖現場といわれています。牡蠣の養殖現場で赤潮被害が発生した際にマイクロバブルが使用されたとなっています。
そのマイクロバブルをさらに小さい気泡にしようと、研究が始まり、作られたのがナノバブル・ウルトラファインバブルなのです。現在でも、牡蠣の養殖場で使用されているケースが多く、牡蠣以外でも、海老やふぐの養殖場でも使用されています。
そして、ナノバブル・ウルトラファインバブルを使用していることで、生き物が死んでしまったという報告は上がっていません。ナノバブル・ウルトラファインバブルがきっかけで、生き物に大きな問題を発生させてしまうということは、考えられないでしょう。
成分は変わらない
ナノバブル・ウルトラファインバブル水というのは、キャビテーション(液体中に圧力変動が起きて部分的に液体の蒸気圧が下がることで気泡が発生した後に崩壊する現象)を利用して水中に酸素を発生させているものなので、水の成分自体に変化はありません。
また、水槽は開放状態となっているため、酸素が溶解していきます。そのため、ナノバブル・ウルトラファインバブルが発生したからといって、溶存酸素はなくなりません。以上の理由により、ナノバブル・ウルトラファインバブル水を熱帯魚や金魚の飼育に使用しても、問題はないといえます。
ナノバブル・ウルトラファインバブルで観賞魚を飼育する際の注意点
こちらでは、ナノバブル・ウルトラファインバブルで観賞魚を飼育する際のメリットと注意点を解説します。
ナノバブル・ウルトラファインバブルを導入することによるメリット
熱帯魚・金魚の水槽にナノバブル・ウルトラファインバブルを導入すると、いくつかメリットがあります。そのひとつが水質が改善されるという点です。水槽には、目には見えないバクテリアが大量に住んでいます。
バクテリアというのは、魚の排泄物や残ったエサを分解してくれる役目があり、その働きが水質の改善につながっているのです。そんなバクテリアは、ナノバブル・ウルトラファインバブルを使用することで、動きが活性化するため、水質が改善しやすくなります。
2つ目は、魚が早く成長するという点です。ナノバブル・ウルトラファインバブルには、酸素を効率的に供給する効果があります。酸素が供給しやすくなると、魚の成長促進にもつながるため、成長が遅い魚にナノバブル・ウルトラファインバブルを使用するというのも、おすすめといえるでしょう。
3つ目は、コケや藻が発生しにくいという点です。ナノバブル・ウルトラファインバブルには、洗浄効果があり、汚れを剥がしてくれるので、自然に藻やコケが発生しにくい環境が作られます。
ナノバブル・ウルトラファインバブルを導入することによるメリット
ナノバブル・ウルトラファインバブル水を利用した水槽はコケや藻が発生しにくくなりますが、やはり定期的な掃除は欠かせません。きちんと掃除をしないと、水槽は徐々に汚れていき、生き物にとって住みにくい環境になってしまいます。
飼育の環境・状況によっては、汚れやすさも変わってしまうので注意しましょう。また、養殖の現場では牡蠣や海老などが大きく成長するといった効果が出たというケースも報告されていますが、必ずしも観賞魚が大きく成長するわけではありません。
ナノバブル・ウルトラファインバブル水が観賞魚の生育に大きなメリットをもたらすというよりは、飼育に問題ない水質であると留意しておきましょう。
まとめ
近年、熱帯魚や金魚を育てるアクアリウムの人気が広まっています。自然の風景を家の中に取り入れられるため、リラックス効果が生まれたり、生き物と触れ合える機会が増えたりすることが人気の要因です。そんな熱帯魚・金魚を育てるのに、ナノバブル・ウルトラファインバブルは、非常におすすめです。今回は、熱帯魚・金魚の水槽にナノバブル・ウルトラファインバブル水は使用できるのか、そしてその際の注意点などを解説しました。上記で解説したとおり、さまざまなメリットが得られるので、皆さんも熱帯魚や金魚を飼育する際は、ぜひナノバブル・ウルトラファインバブルを導入してみてはいかがでしょうか。